園長先生からひとこと

園長 田中照道

 室木(むろのき)幼稚園は前身の昭和幼稚園創立から80有余年この岩国の地域に根差し、幼児教育に努めてまいりました。室木幼稚園の保育の基盤は仏教保育です。一宗派に偏ることのない生命尊重の平和教育が仏教保育の目標です。動物や植物の生命をいただいて生かされている私たち。自然と共に、地域と共に、家庭と共に生きていることを自覚し、助け合い、感謝する心をまず育てたいと思っております。

 創立当時から比べますと時代は大きく変わり、とても便利な社会となりました。しかしながら現代においても幼児期に身につけておきたいことや、しておかなければならないことは変わらないはずです。たとえば挨拶に始まる人との関わりや、生活リズムをつけること、しっかり体を動かすこと、手や指先をしっかり使うこと、よい絵本とたくさん出会うことなどです。子どもたちはどれだけハイテクの時代であっても人と人とが向き合って地道に成長しあってゆくことが必要です。何事に対しても失敗を乗り越えやり遂げる成功体験をたくさん積み、体力がしっかりついている子どもは、小学校へ進学した後の積極的な向上への意欲、集中力の持続、粘り強さなどにもつながるようです。将来の学業のみならず、やがて独立して、社会に出てゆく子どもたちには真面目さ、素直さ、決断力、自立心等々も育っていってほしいものです。私ども教職員一同子どもの発達を見極めながら適切な教材を与えるよう常に心がけています。

むろのき幼稚園の紹介

◆しなやかな心と体を育てる◆

本園は市立 麻里布中学校裏の山の手に位置し、市街地を一望できる高台にあります。国道2号線から少し入ったこの場所は「子供の楽園」。小川あり、山あり、畑あり。自 然の風が吹き抜け、たっぷりの太陽が注ぐ。水や太陽、土、虫や動物、広い空間と仲間、これは人間の子供を人間として発達させる最初の、そしてもっとも大切 な条件です。水やどろとあそび、虫をつかまえ、野の花をつんで感動し、青空の高さを知り、雲の動きを見て空想し、友達とけんかをし、仲直りをし、テレビか らではなく先生からいろいろな話をきいて学ぶ、裸足でやわらかい土の感触を知る。こんな生活がこの幼稚園での日常です。

 人類は、二 本足で歩ける様になったことで解放された手により道具をつくり出し、道具を使って仕事をするようになり、その手の動きが次第に脳ずいを発達させていった。 そして生きぬくための必要から、その発達した脳ずいは、ついに言語をもつようになる。数百万年におよぶこの長い人類の歴史を知って、私達は人間としての基 礎がつくられてゆく乳幼児のこの時期に〝手の発達〟を促すことを非常に重視し、毎日の保育に取り入れています。(ボタンかけ、ナフキンつつみ、はしで食べ る、ぞうきん縫い、縄づくり、折り紙、絵画、等々)また、子どもにとっては、はげしい全身運動が必要であることはいうまでもありません。私たちの園では、 裸足で足裏全体を使い、生のピアノを聞きながらはげしく動き回ることで、体を発達させるだけでなく脳にも刺激を与える“リズム遊び”をしています。さらに 竹馬・まりつき・田植え・稲刈り・縄づくり・おもちつきといった、家庭では疎遠になりがちな昔ながらのあそびや行事なども取り入れながら、豊かな感性あふ れる人格を育てる保育を推進してまいります。

◆園の沿革◆

  • 昭和 2年 今津町に昭和幼稚園設立
  • 昭和22年 現在の場所(室の木町の浄土宗西念寺隣接地)へ移転 室木幼稚
  • 昭和29年 学校教育法により認可
  • 昭和54年 学校法人 麻里布学園設立認可 理事長、園長 田中照道
  • 昭和60年2月 防衛庁補助事業により3階建て新園舎完工
  • 平成14年9月 給食施設建設完工 幼稚園給食開
  • 平成27年4月 認定こども園 認可

園生活

生活のようす

むろのき通信

入園案内

園歌